トマトの実がならない
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トマトの実がならない
トマトの実がならない現象
非常によくあり、病気よりもこちらの方が問題が大きく、多くの家庭菜園で発生しています。トマトを育てている人、とくに、大玉トマトについて頻繁に発生する現象です。いくつかの症状と原因があり、それらを1つづつ見ていきます。
左上の花が落ちています。
拡大すると、花がおちて、花につながっている枝(花柄)は黄色くなっています。
よく見ると、右側の花の花柄も黄色くなり始めています。
果房の手前に見える房のようなものは、花がおちた花柄です。
これらは、衝撃で花が落ちたのではなく、トマトが自ら花を落としています。
正常な着果したトマトは花柄にぶつかったくらいでは落ちません。
これが出始めると、悪くなる方向へ進んでいくことが多いです。
その枝でもう花が着果しそうにない場合は、このように枝の先端をちぎって、他の枝を伸ばしてそちらで収穫を狙います。
トマトの実がならない原因
トマトの実がならない原因としては、
わき芽を取らないことによる過繁茂によるもの。
若苗定植により栄養を吸収しすぎたため。
1段目の実に栄養が取られすぎて、上段の花に栄養がいかないため。
低温、低日照による花落ちによるもの。
高温による花落ち、着果不良のため。
受粉する虫がいなく、風も吹かないので受粉できなかったため。
黄化葉巻病などのウィルス病にかかったため。
これらの原因が主にあげられると思います。
春から初夏にかけては、「低温、低日照」か、「わき芽を取らないことによる過繁茂」が原因であることが多く、真夏から秋にかけては、「高温による花落ち」、「黄化葉巻病などのウィルス病」が原因であることが多いです。
黄化葉巻病は葉を見れば症状が顕著で分かりやすいですので、すぐ分かります。また、他のウィルス病の可能性もありますが、一度かかると、それから後に咲いた花には実がなりません。
また、高温によるものは、葉は比較的綺麗な状態であることが特徴で、気温が下がればまた、着果し始めます。対処はありません。水をあげるくらいですが、待っていればじきに実を付け始めるでしょう。
過繁茂や栄養過多になった場合には、わき芽とりだけでは追いつかず、葉を摘葉するのが効果的です。比較的新しい葉を先端から半分程度、手で折ってとってしまうというものです。これくらいではたいした影響もありませんが、勢いのついたトマトを落ち着かせるにはいい手段です。
一部の葉か、全部の葉を半分にカットしてもいいくらいの状態の過繁茂があります。また、摘葉する葉は下葉よりも、先端の新し葉の方が効果的です。