トマトの育て方−おいしい!−儲ける方法
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トマトの育て方−おいしい!−儲ける方法
トマトやミニトマトの育て方について、国産、海外品種の説明です。種から作る方法を説明しています。苗を買ってきて育てる場合には、苗の植え付けのところからご覧下さい。
トマト栽培のながれ
種蒔き(播種)
トマトの種は非常に小さく薄べらったいものになっています。トマトを食べた時にゼリー室の中に入っている小さな種そのものがまさしくトマトの種子なのです。食べたトマトも種をとっておいて、乾燥させて使うこともできるかもしれません。ただし、そのトマトの品種が種をとっても良い品種かどうかを確認してからのほうがいいと思います。親の性質を遺伝しない改良トマトが主流だからです。
まず初めに、たねをまくための土を用意します。種蒔き専用の土を購入してくるのが一番簡単です。もしない場合には、畑や庭の土をふるいにかけて目の細かい土だけを選別します。ごみや石などを取り除いておかないと種から伸びてきた根が広がるのを邪魔してしまいます。
あくまでもここで求めることは、根が良く広がるようにということです。また、販売されている土のように殺菌されているようなものですと、発芽したあとに腐りにくいという利点があります。どうしても自然の土を使うという時は、それほど問題にはなりませんが、気になるようでしたら鍋で加熱して殺菌するということもあります。
次にその土をセルトレイという入れ物に入れます。これはとても小さな植木鉢のようなもので通常、苗を作るときにまず初めに種をまく時に使う入れ物です。大変便利なようになっていまして36とか72個といった大量の数の入れ物が一つのトレーになってくっついています。
これは使えば大量に種蒔きしても場所をとらないので、生産者や種苗屋さんはこのようなものを使っています。苗になるまで、このまま育てるのではなく、途中で、よくお店で売られているような丸いプラスチックの入れ物に植え替えます。あくまでも最初の種が発芽してから最初のしばらくの間だけ育てるためのものです。これは場所を取らないという利点があります。また小さな入れ物の中で根っこをいっぱいに発生させて、それから植え替えることによって、より密度の高い根がたくさん生えている状態で良い苗を作ることができます。
まず種蒔きですが、肥料は混ぜないようにして、セルトレイに土を入れてその上にトマトの種を2,3粒ずつまいていきます。値段の高い種なら1粒づつでいいです。
上から土を被せるかもしくは少し指で押してうめてもいいかもしれません。この時最初に水を撒いておいてから、種まきをしてもよいですし、種をまいてから水を与えるときにセルトレイの底の穴から吸収できるように底面に水を張ってあたえたりしてもいいかもしれません。
かぶせる土の量は本の少しですが5mm位被せる感じです。深過ぎると発芽しづらくなりますし、浅過ぎると根が入らなかったり種がかぶさったまま芽が伸びてきたりします。
大体25度位になる状態の環境であれば、一週間程度で発芽すると思います。一番簡単なのがセルトレイの上にサランラップを張って窓際に置いておくことです。
発芽したらサランラップをすぐに取り払うようにします。一度まいてから温度が25度に上がっているのに、2週間以上経っても発芽しない場合は、種がダメになっているので、もう一度蒔きなおす方がいいかも知れません。また、もともと保存状態が悪かったり、古い種はダメになっていて発芽しないこともあります。
種まきの時期は2月の初めから中旬が標準的です。
種まき後の管理、セルトレイ育苗
トマトは種まき後の管理が重要です。種をまいてから発芽するまでの間に常に湿っているような状態に保つことが必要です。うえにサランラップや新聞紙のようなおおいがあれば蒸発は防げるため、水やりもしなくても平気かもしれませんが、エアコンなどの風があたる室内では注意が必要です。小さな発芽直後のトマトは非常に弱々しく乾燥などにも耐えられないので、水が乾かないようにします。特にセルトレイの容量が小さい場合には、いちにち持たないことがありますので、朝晩水をあげる必要があるかもしれません。
しかし水をやり過ぎると、根の発育が悪くなりますのでちょうどよい加減が必要です。発芽直後は比較的水分は多めの方が良いのですが、双葉がしっかり開いてからは昼間は乾いていて、夜に水を与えるくらいがちょうどいい量かもしれません。乾燥をさせて根を成長させるというものです。根は水分が少なくなると水を求めてどんどん地中の中を潜っていきますので、これを利用して根を発育させます。しかし限られた空間のセルトレイですので気を付けないと本当に枯れてしまいます。双葉にはトマト特有のギザギザはありません。双葉の次に出てくるのが本葉で切れこみが入ったギザギザのトマトの葉の形をしています。双葉が完全に開ききってから数日間たつと、本葉が発生してきます。
およそトマトの成長はこの時期ですと、一週間に本葉が一枚ずつ増えていくようなペースだと思います。順調に行けば二週間程度だったころに、鉢上げといい、おおきな育苗ポットに植え替える時期になります。しかしこの時トマトの根を観察してまだ十分に広がっていなくて、成長するスペースがあるようであればまたしばらくそのまま生育させます。トマトにおいて、一番気を使うところです。家庭菜園では、部屋の中で作ることがほとんどだと思いますが通常のビニールハウスで育てるのと比べると夜の気温が圧倒的に高いのが特徴です。
昼間の気温はビニールハウスでも30度位になりますが夜は10度以下まで冷え込みます。しかしリビングなどの室内では夜でも20度までしか気温が下がらないとこともあるかもしれません。トマトは夜の温度が高いため成長を続けてしまいます。しかし日光がないので、もやしのようにひょろひょろと長くなってしまいます。
こうなってしまうと非常に細くて弱々しいトマトがドンドンと伸びていくだけで、自分で真直ぐ立っていることさえできなくなってしまいます。トマト作りにおいては苗作りが一番重要だと言うのはそのためです。苗づくりの目標はしっかりとしまった丈夫な苗を作ることです。特に家庭菜園でトマトを育てるときには、ここの工程が大変重要で一番難しいところかもしれません。夜には、日が暮れたら、朝日がでるまでは、寒い廊下などに置いておくと徒長せずに育っていきます。
鉢上げ、育苗ポッドへの植え替え
セルトレイである程度育ったトマトの苗を今度は大きな育苗ポットに植え替えます。直径が十センチ程度の育苗ポットでいいと思います。最近では小さめの育苗ポットにうえていることが多いように思います。これはあえてポットの容量を少なくすることによって、水分が少なくなり根がびっしりと張り巡らされるからです。またどれくらいの大きさになるまで苗を育てるかということも、この大きさを決めるのに参考にします。通常は2か月弱、苗を育てるのにかかるのですがよほど大きな苗を作らない限りは十センチ位の育苗ポットで充分だと思います。
最近では直径が20センチ位ある育苗ポットにトマトの実がなっているような状態で背丈も50センチ位あるような苗が売られていたりします。これは人目を惹きつけるための、園芸やさんのディスプレーなどになっていますが、手っ取り早く、実っているので確実に食べれるという、そういうニーズを満たしているのかもしれません。しかしそういう苗は既に植え付けるのに適している時期を過ぎています。ですので、ちょうどいい時に植えつけるように計画した方が良いと思います。ところで育苗ポットへの植え替えを鉢上げというのですが、まず育苗ポットの中に培養土をたっぷり入れます。
このときに使う土はいわゆる培養土として売られている、有機質や肥料分等を混ぜ込んで作った栄養分のある土を使います。土を入れたポッドを、まるごと水の中につけ込んでたっぷりと水分を吸わせて外に出します。水が切れたら真ん中に指で穴をあけて、セルトレイを逆さまにしてトマトの小さな苗を取り出したものを育苗ポットの穴の中に入れて手でおさえて安定させます。
後は上から水を撒いて完成です。このような植え替えを行ってから、一日程度は強い光を避けてしっかりと、根がついて、しおれたりすることがないことを確認してからなるべく光の強い所へ置いて育苗します。
苗作り、育苗
トマトの苗を育てるというのは一番この時期が育てている感じがすると思います。本葉、三枚で高さが五センチ位の非常に小さな苗がドンドンと大きくなる時期です。一週間に一枚ずつ本葉が増えていくにつれ、いつの間にか茎がドンドンと太くなってがっしりとしていきます。この時の注意する点は家庭でトマトの苗を育てる場合にはその育てる場所が限られているということです。育苗ポットに入れたトマトはかなり場所をとります。
例えば出窓などはあってもおそらく二十個もおけばほとんど占領されてしまうと思います。またその20個の苗を夜になったらまた同様に寒い場所へ移動させなければなりません。これを繰り返すのは相当大変なことです。理想的なのは屋外で簡易温室などを使うことです。この頃になると気温もだいぶあがってきまして昼間など30度近くまで温室の中は熱くなります。夜はしっかりと気温が下がって徒長するようなことはありません。
トマトは寒さにも意外と強く五度程度でもかれることはありません。しかし、あまりに寒いと低温障害にかかってしまい、一時的に成長が止まってしまいます。このような一度成長が止まったトマトは、他のトマトと比べても明らかに成長が遅くなってしまいます。
これは暖かくなっても相当暖かくならないと成長が再び開始されないようです。そのため、さすがに雪が降りそうな日は家の中に取り込むほうがいいと思います。このころのトマトは成長が著しくなり、つまようじ程度だった茎の太さが一センチ弱位まで太くなります。本葉の数も七枚位まで成長します。高さも30センチ以上になります。さすがに培養土にもともと入ってる肥料だけでは足りなくなってしまいますので追肥する必要があります。
一般的には液肥を与えますが、できれば根やけを防止するために薄めに作るほうがいいです。ここであまり強い化学肥料などを使うと根やけしてしまいますのでできれば緩効性の化学肥料や、有機肥料を追肥をするべきだと思います。しかし育苗ポット自体の土の容量が少ないので、追肥をするといっても寄せ土や穴をあけて埋めることはできません。
そういう時には油粕や有機肥料等を通常の土と混ぜ合わせた物を育苗ポットの中に追加するという感じで良いのかもしれません。鶏ふんなどの強い有機肥料では与えすぎに気をつける方が良いでしょう。目標としては4月の終りから5月初までに本葉が7枚以上で、蕾がついている状態に持っていくことです。
苗の植え方(定植)
さて苗を植えます。トマトの苗を植えるにはしっかりとした苗を植えることが大事です。しっかりとした苗とは本葉は七枚以上で蕾が出来ている苗です。またひょろひょろとしていたり、葉っぱが伸びすぎてつぼみがいくつか落ちてしまっているようなものや、実が付いてしまっているようなものは避けるべきだと思います。しかしいい苗がないからといって全くできなくなるわけではありませんので、心配はありません。できれば、理想的な苗を使ったほうがいいというだけのことです。まず植える場所を探します。できれば畑のような日当たりの良い、何も遮るものがない土地がベストです。
地面の場合には深さ30センチ位までスコップで掘り下げ牛糞やバークチップのような堆肥を混ぜておきます。そして畝を作ります。畝の大きさなどは大体で構いませんが畝を作る目的としては、水はけを良くするということですので、水はけが良い場所でしたら、あまり作る必要はありません。逆に水はけの悪い土地であれば畝の高さを高くして水はけを良くするべきだと思います。外国などでトマトを植えている人を見るともともと芝生だった上に板で囲いをして30センチ位盛り上げて、そこに野菜を植えて育てています。
うえる時にも深く掘って日本では考えられない位、深くトマトを植えます。普通の畑でこれをやったら完全に深すぎて、根腐れしてしまいます。しかしもともと盛り土にしているので大丈夫なようです。堆肥とは別に植えつける穴の周りに肥料を元肥として入れてよく混ぜておきます。そこで使うのは化学肥料や牛ふんや鶏糞や油粕などで良いでしょう。量は肥料の袋に書いてある説明に従うといいかもしれません。肥料についてはトマトの場合は少なくても問題がありませんが、多過ぎるとトラブルが起きることがあります。
前に何かを育てていたような土地にトマトを植える時には肥料を与えなくてもはじめのうちは問題がない位です。それぐらいの感覚で少な控えめに与えると失敗がないかもしれません。また化学肥料や苦土石灰などを蒔く時はくれぐれも根やけに注意して下さい。
土づくりをする前に必ず苦土石灰を入れるときまったようにいわれています。これは必ずしも毎年なくても育ちますが、基本的には石灰で病原菌を消毒するということが目的のようです。またカルシウムや、苦土=マグネシウムを補給するためという話があります。しかし、毎年それほどマグネシウムやカルシウムが地面の中から消えていくとは考えにくいのですが、与えておいて問題はないので毎年与えるようにと言われています。
苗を定植した後には、水を一株につき一リットルぐらいたっぷりと与えて、その後与えないようにして根付いていくのを待ちます。一週間位で根付いて、それから成長が再び始まると思います。うまくいかないものは成長がおもわしくなくなったりしますので、早々と新しい苗に取り替えるべきです。一度根付いた後は、水はそれほど与えなくても問題がありません。特に雨が降らなかったりして暑い日が続いたときなどは、一度にたっぷりと与える位でしょう。また、この頃はちょうど梅雨の時期に入っていきますので、与えすぎは逆にトマトによくないことが起きるかもしれません。
もしプランターでトマトを育てるという場合にはトマト用の園芸用土を使うのが良いでしょう。園芸用土はトマト用のものでなくても問題は全くありません。プランターで育てるときに注意することは、プランターの容量をできるかぎり、大きなものを使うことです。またプランターの置き場所は出来る限り日が当たる場所を選ぶべきです。地面で育てることを考えると、プランターで育てた場合には根が広がれるスペースは、何十分の一に減ってしまうからです。
同じようにしようとすると、おそらく人の大きさと同じ位の巨大なゴミバケツでトマトを育てなければいけません。それは不可能な話になりますので基本的にプランターで育てる時には、地面で育てるよりも小さくなり収穫量も少なくなると考えておくべきです。また、プランターの場合は、水は、ほぼ毎日与えないと、枯れてしまいますので気をつける必要があります。
良い苗の見分け方
トマトを苗から育てる場合には、苗をホームセンターなどで買うことになりますが、その時にどのような苗が良いのか知っておくといいと思います。全くだめになるということもあまりありませんが、それでもあまりダメなものを買ってしまうと収穫できる量が減ってしまったりするので、できればいいの苗を買うべきだと思います。トマト栽培において、苗がほとんどの結果を左右するという位に重要なものです。そのため自分でちゃんとした苗を手に入れることが一番大事だということです。だめな苗の例としては、花がさいて実がついている。この状態では、実ももう既に大きくなり始めているので、栄養が十分に行き渡らずに、成長が止まってしまっています。
少なくとも今なっている実は、あまり大きくなれません。また苗も植え付けてから一週間は成長が止まりますので、その分のトマトもあまり収穫が期待できません。1段目に花が咲いて実がなって、2段目に花が咲いているだけの状態でもかなり厳しいと思います。もっと状態の悪いものですと実がなっていなくて花が枯れてしまい、取れてしまっているものだとこの先も何もならない可能性があります。
これを買って失敗した場合には収穫がゼロになるということもあります。またあまりありませんが売れ残りなどで、しおれてしまっているトマトの苗は病気にかかっている可能性か、枯れてしまっている可能性があります。こういったものも買っても上手く育てられません。見た感じが元気そうであれば特に問題はないというのが簡単な見分け方です。トマト栽培が初めてだという人はとにかく一段目に花が咲きかけていればちょうど良いと考えてみればいいかもしれません。
トマトを大きく成長させる
トマトの苗を定植後はどんどん大きく成長させます。太陽の光を浴びて、肥料分たっぷりの土からたくさん栄養を吸収して、気温の上昇とともにみるみるうちに成長していきます。
苗の時はあれほど弱々しかったのに、今やとてもたくましく成長しています。葉の大きさ、厚さ、背丈どんどんと大きくなり、種から育てた時の双葉からは想像もできない姿です。
トマトのわき芽とり
トマトのわき芽とりをするかしないかは、状況に応じて調整していきます。トマトのわき芽を間違えてとってしまい、主枝まで摘心してしまったという話をききます。実際、間違えるのだろうか?と思いますが、確かによく見ると、見た目からはなかなか判断が難しいところもあるようです。
特に、主枝の先端近くの脇芽までとろうとすると、主枝自体もわき芽なので、違いを見つけるのは無理なのですが、まだ、上へ向かって伸びていないような枝までわき芽かきをしようとするので、勢い余って先端のわき芽、つまり主枝の先端をつんでしまうようです。
どうしても、わき芽はほんの1cm以下でもすぐに取り除く、取り除かないと悪いことが起きる、なにかそういう強迫観念的なものがそう人をあせらせるのかもしれません。全く、そう焦る必要はありません。大きくなっても大した問題はありません。主枝の先端近くはまだ、無理してわき芽とりをすることはないと思います。
それに、わき芽が栄養を奪ってしまうから、土壌中の肥料分を吸い取ってしまうということなのでしょうか、とにかく、それほど神経質になるようなものではないと思います。
ただし、あまりにほうっておくと、花が咲いても落ちていき、実がならなくなる「花落ち」という現象がでます。
開花から結実
植え付けた後に、花がさきます。もう既に咲いている状態で売られているものもあります。この花が上手くいけば実がなります。この時よく言われていることが、一段目のトマトの実がならないと、その後もなりにくくなってしまうということです。ですので、一段目の花がちゃんと実がつくかということを一番気にしています。
あとは、3,4日に一回ずつ花がさくような位になると思うのですが、うまく行けばドンドンと花がさき、ドンドンと実がなっていくはずです。大体うまくいっていると、見た感じ黄色いはなが至る所に目立っていて下の方を覗いてみると、緑色の実が少しずつ大きくなっているというのか理想的です。この段階では人が育てるというよりは、トマトが勝手に育ってくれるという、とてもたくましい姿を見ることができます。おそらくトマト栽培で見ていて一番楽しい時期だと思います。
もしうまく花が咲いた後に、実がならなかったりした場合には
トマトーンを使ってみるという方法もあります。これは生産農家なのでは行っている方法ですが、それでも大玉トマト以外には使ってはいけません。ミニトマトや中玉だもともと使わなくてもある程度、なりやすいので絶対に不可欠というわけではないです。しかしそのような使うべきではないということを言われているくらいですから、できれば個人的に楽しむ場合には使いたくないものです。よく人工的にトマトの花をゆすってやって受粉させるということが言われていることもありますが基本的には何もしなくてもちゃんとした条件で育っていけば、うまく実はなっていくはずです。
一番多いトラブルが、花が咲いても実がならないというものです。これはまず第一に、寒い時期に花がさいても実はつきません。そして最も多いのがわき芽が伸びまくったりして、たくさん茂って光があたらなくなっているようなところでは、花が咲いてもその後に実がなったりすることはありません。花が咲いた後にドンドンと落ちていってしまうような場合には、この原因が考えられます。
またこれを放置するとそのまま、実がならなくなり続けて収穫が全くできなくなってしまうなんて大変なことがあります。やらなければいけないことは、おそらくわき芽を取ったりしていなくて放任栽培でトマトを育てていたのだと思いますが、そのような場合には各芽の先端をつみとってやると、ちょうど良い位の勢いになるかもしれません。また、余計な枝は思いきって切ってしまうということで回復がはかれるかもしれません。
いずれにしても多すぎる枝はトマトの実をならなくさせてしまいます。特に大玉になればなるほど実がつかないという現象が発生しやすいので気をつけるべきだと思います。そのためトマト栽培においてはトマトの1本仕立てというような作り方がメジャーになっています。これは全ての脇芽をすぐに摘み取って行き、あまりしげらせないように育てていくようなやり方です。
ミニトマトや、中玉トマトではあまり気にしなくていいかもしれませんが、大玉トマトのまわりには枝の数が増えすぎないように注意が必要です。必ずしも一本にしなければいけないというものではありません。逆に実がなりにくいので、あえて何本かずつ枝を伸ばしていきうまく収穫量を増やすことができるかもしれません。
大玉トマトで
トマトーンを使わない場合には、ちゃんと、各段に実がついていくことは難しいかも知れませんので、この方法は良いかもしれません。とくに、海外の品種のトマトを栽培するときには保険となるでしょう。この時の作業が収穫量に最も影響します。
追肥は一段目の実が大きくなり始めた位から始めていきます。追肥という作業も葉が繁り過ぎてしまう原因にもなり得るので、量をほどよく調整しながら行ってきます。慣れてくるとこのトマトは勢が行き過ぎている、このトマトは勢いが収まっている、追肥はこれくらいでということが判断できるようになると思います。ともかく枝や葉っぱがたくさん増えるとその分、根が増えて、栄養吸収が激しくなります。
これは、植物は上の部分と地面の下の部分が対称的に成長するという特徴を持っています。つまりわき芽をとるということで、その根っこが増えるのを防ぐ訳ですからあまり栄養分を吸収しすぎないように調整するという作業になります。この辺が一番難しいことかもしれません。
しかし大抵、初めてトマトを作ったのだけれども実がならなかったというのは、他の原因がありにほとんど日光が当たらなかったということや、8月の暑い時期に花がさいてもならないといったことが多いようです。トマトのは低温すぎてもだめですが、高温になりすぎても花が落ちて、実がならなくなってしまいます。
それがちょうど7月の半ばから後半ぐらいの気温だと思います。さらに暑くなると花さえもさきません。これらの特徴を理解すると収穫量をいかに増やすかということは、どれだけ早くトマトを植えることができるかということに関わってきます。
標準的には5月の初めにトマトを定植するのですが、ビニールなどで保温をして4月の半ば位に植えて育てたりすると収穫量が増やせるかもしれません。しかし、寒い時に無理に育てようとしてもそれほど成長は良くならないので、結果的には暖かくなってきたときにうまく成長できずに少しの収穫しかできなくなってしまうこともあります。ですので、タイミングを見計らって4月の半ばごろに植えられたら早い方だと思います。
支柱へ固定する
トマトを栽培していると、開花後、実がつきはじめた頃から支柱で結び付ける作業が必要となります。これは必須の作業で必ず行わなければなりません。苗を植えつけた直後に仮止めをし、ある程度伸びてきてから本支柱に固定していきます。これによってトマトが風で倒れたりしないようになります。また一度止め始めると、定期的に30センチ間隔で固定していかなければいけません。トマトの実がなり出すと重さによって枝がおれてしまうことがよくあります。
こういったことがないように、しっかりとトマトの枝支柱に固定しておくべきです。またこの時1本仕立てでトマトを育てていると、簡単に支柱にそってぴったりとトマトを結びつけて行けば良いのでわかりやすいのですが、トマトの枝を何本か伸ばして栽培している場合には、固定の仕方は結構大変なものになります。
つまり何本もの枝に対して、それぞれ支柱という具合にはいかなくなるからです。そのような場合にはトマトの枝を紐で縛って、その片方を支柱にまとめて繋ぐということで固定していきます。吊り栽培のように紐でとめていく感じです。
また最近では色々な固定方法があってネットを垂直にはって、そこに好きなように枝を結び付けていくという方法があります。これは非常に簡単で何も考えずにドンドンと止めていくことができるので楽です。また螺旋状に曲がっている支柱がありこれは紐使わなくてもトマトが1本仕立ての場合には勝手に支柱が支えてくれるので紐を使わないで済みます。
トマトの害虫
にくらしいトマトの害虫も、実がつきはじめた頃から被害をおよぼします。トマトの実を食べてしまうとんでもない害虫がでるのもこの頃です。
タバコガ、オオタバコガ、テントウムシダマシ、ハモグリバエ、ハスモンヨトウ、シロシタヨトウ、アブラムシ、その他。
これらは見つけ次第捕獲します。だめならば農薬ですが、飛び去ってしまうものにはあまり効果がきたいできません。防虫ネットをかぶせるようになります。
トマトの病気
この時期はちょうど、梅雨時期もかさなり、トマトの病気の発生シーズンでもあります。
いやですが、日本には梅雨という雨期があります。ほんと色々なものが腐ったり、カビが生えたりしてあらゆるものが影響を受けます。トマトも例外ではありません。
葉かび病、灰色かび病、青枯れ病、軟腐病、黒斑病、黄化葉巻病、モザイク病、、他にもたくさんあります。自然農薬を使うなりして、梅雨の時期を乗り越えるしかありません。
追肥をする
そろそろ、元肥の効果が落ちてくる頃です。それに合わせて、ちょうど肥料を追肥します。よく、トマトの1段目の実がピンポン玉くらいになったら追肥を初めて、2週間に1回づつ、これを繰り返していってくださいとあります。元肥が切れる時期がちょうどこの頃であるということからだと思います。
6月から9月10月まで続けると相当な回数になります。つまり、元肥ってあまり効果がないのです。これでは追肥がトマトを育てているような気がします。長期間効果がある肥料があれば、1回ですみます。つまり、使用する肥料の種類によって追肥の時期、回数が決まってきます。
一般的に、有機肥料は追肥の時に困ってしまいます。油かすなどの粕系の肥料くらいしかいいものが思いつきません。また、2週間に1回というのも追肥の種類により決まります。毎週与えてることもあります。
ただ、与え過ぎは害虫に実を食べられたり、根やけの原因になりますので、適量を見極めて与えてください。
収穫開始
いよいよトマトを収穫する時がきました。このときをどれだけ待ちわびたことでしょうか。収穫の目安としては赤くなってから取るのがいいです。赤くなってから取るのですが、どのタイミングで取るかは食べてみて自分が好きなところでとるといいかと思います。また特にギリギリまで完熟させたほうがおいしくなるというのは確かなようです。そしてできれば完熟してかれそうになっているような感じのトマトのほうが
味が濃くて美味しいと思います。
トマト収穫するときに考えることは、毎日通える菜園なら良いですが何日かに一回しか行けないような場合には、次来る時にトマトがうれすぎていて木から落ちてしまったり、われてしまったりしてはどうしようもありません。そのような時には少し早いと思っても取るしかないということになります。このような時は家に持って帰ってから追熟するという方法もあります。色は赤くなりますが味はそれほど変わりませんので、好きなふうに食べていいと思います。できれば毎日行ってギリギリまで完熟したものを食べた方がいいと思います。
あと一つ問題なのは、雨が降った後にトマトの実が割れるということです。これは品種にもよりますがかなり差があります。割れ易い品種のトマトは晴れが続いて、そのあとに雨が降るといきなりわれてしまいます。また割れた直後なら収穫して食べるのですが、何日か放っておくと虫が寄ってきてそこから腐ってしまいますのでとても食べれなくなってしまいます。
こういったことはとてももったいないことなので、例えば雨が降りそうだなぁと思ったら早めに取ってしまうと言うのも一つの手かもしれません。完熟したトマトもおいしいですが、少し早めのトマトというのも料理に使うなりそれなりの使い方があると思います。またフレッシュな香りが強く新鮮さでは最高だと思います。
とにかくダメにするよりかはマシですので、どうにかして使われるように収穫するべきだと思います。トマトを収穫しているとミニトマトの場合には本当に数が多くてもういやになってしまいそうな位たくさんとれます。そういう時には気が遠くなりそうになるので、へたなどきにせず、わしづかみにしてドンドンと葡萄のようにとってしまうのがいいかもしれません。またそういったものをソースにすると大変おいしいのでいいと思います。
普通、トマトのヘタが付いている状態で収穫されます。これは大玉でもミニトマトでも同じです。これは何故なのかといいますと売られているトマトが新鮮であるかどうかを表す標識になるからです。収穫されたトマトが収穫されてから何日間も日数がたっていると、へたがしおれてきたり枯れてしまいますので、いつトマトがそれたのかということがわかります。スーパーなどでもこういった事を参考にしてみてください。
収穫中にすること
トマトの収穫が始まると忙しくなります。収穫中にはトマトを収穫するだけでなく他にもやらなければいけないことがあります。それは枝の整理です。この時期には大変、枝が増えてしまいますのでそれを整理していかなければなりません。枝をドンドン増やして、実をたくさんならせ過ぎると、大きさが小さくなりすぎてしまいますので、適度な数に減らしたり、枝の数減らしたりします。
そして、ちゃんと実がなっていない場合には、実のついている枝を残して、良さそう枝だけを残して行くようにします。こうしないと全ての枝を伸ばしていくと日当たりが悪くなってしまって、花が実にならなくなることがよくあります。あまりにもトマトの臭の勢いが強過ぎるなと思ったら大部分のトマトの枝の先端を切ってしまうというのがいいかと思います。こうすることで一時的にそのトマトの枝には花が増えなくなるので、今ある実に充実させることになります。
たとえ全部の枝の先端を切ったからといって、またすぐに脇芽が出てきますので問題ありません。もちろん1本仕立ての場合にはとにかくわき芽を全て取り払っていくことです。同じ所からでも何回でも生えてきますのでドンドンと取り払っていきます。
そして一本仕立ての場合には大体、収穫する段数が最上段に達したところで先端を切ります。この段数が5段なのか7段なのかというのは栽培している状況によって見極める必要があります。またトマトの花は7月の終わりから8月の最も暑い時期には花がさいても実になりませんので、この頃が実をならせる終了の目安となります。
収穫終了
長い間育ててきたトマトですが、ついに収穫も終了となります。これは大玉トマトの場合には8月の中旬頃、ミニトマトの場合には9月の中旬から10月ごろとなります。この頃になると本当に少し物寂しい気分になってしまいます。
ミニトマトの場合には一度真夏の8月の暑い時期に収穫が止まったあと9月にまた再収穫ができることがあります。しかし冬野菜の定植などを考えると、場所とってしまいますので継続するかしないかは場所を確保してから考えていくと思います。また9月ごろに収穫できるミニトマトはやはり前半の時と比べると皮が固く若干美味しさは劣るものがあるかもしれません。
トマトの木は大変強く寒さにもかなり強いです。たとえ11月位になってもかれることはありませんが、大体実のほうが色がつくのが止まってしまうということがあります。色が変わらなくなってきたらもう限界だなとあきらめて青いのもそのまま収穫してしまうことです。青い実を収穫した場合には部屋に持って帰って暖かい所に置いておきます。この時乾燥させないようにビニール袋などに入れておくと良いでしょう。
そうすることで完熟しきれなかったトマトを赤色にしてから食べることができます。最後にトマト収穫が終わった後、枝などを細かく切って捨てます。理想的には連作障害や病気などのことを考えると、畑の外に捨てるのがいいのかもしれませんが私の場合は自然な感じで育てたいので全てその枝や根は土に戻しています。または根は抜かずにそのまま、地面の下で自然の栄養分として再利用しています。ただし、青枯れ病やウィルス病などの病気が出た場合にはトマトの残骸は畑の外へ捨てるべきだと思います。
トマトの病気
葉かび病
灰色かび病
青枯れ病
軟腐病
黒斑病
黄化葉巻病
モザイク病
トマトの生理障害
尻腐れ果
裂果、実割れ
窒素過多、肥料過多
窒素不足、カリウム不足、マグネシウム不足
トマトの害虫
タバコガ
テントウムシダマシ
コナジラミ
ハモグリバエ
アザミウマ
ヨトウムシ
ハダニ
アブラムシ
トマトの育て方−ワンポイント
わき芽とり
花が咲くのに実がならない!
追肥はどれくらい?
幼苗定植
スーパーで買った種から育てると?
便利な茎の固定法
茎をたるませながら支柱へ固定していくとお得?
収穫の目安:完熟、甘熟、赤熟?
収穫の目安は、色で判断します。色見本のようなものがあり、それにあわせてどこで収穫するかを決めることがあります。
家庭菜園では、限界までならしておくのがいいと思いますし、それができるのが最大の利点です。また、品種によって硬いものは、相当長い期間完熟の状態をためてるようです。
普通は完熟を超えると実が落ちていたんでいきます。ぎりぎりでとるといいかと思います。
トマト栽培を食べて痩せたい!?
とまとにはすごい効果が隠されています。グルタミン酸の旨味成分や疲労が回復するような感じがしたり、体が燃焼できそうな気分になったりすることがあります。
科学的な根拠はよくわかりませんが、たまにTVなどで取上げられています。
ほんとうにトマトはダイエットにいいのではないかと思ったりもします。