ブラックチェリートマトの育て方(Black Cherry Tomato)
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ブラックチェリートマトの育て方(Black Cherry Tomato)
ブラックチェリートマトの情報
*1つの栽培事例です。間違っていることもありますので、予めご了承ください。
名称:Black Cherry Tomato
原産国:ロシア
固定種/F1種:固定種
葉の形:通常葉
つる性/這い性:つる性
背丈:2〜3m以上
1果房あたりの個数:6〜10個程度
1果の重さ:15g程度
病気、障害の発生:病気ではありせんでしたが、葉先が部分的に黒く枯れることがありました。成長に影響はありませんでした。
熟期:早生
低温伸長性:良い
過繁茂による花落ち:ほとんどない。5本仕立てくらいまででほとんど大丈夫でした。花芽の花柄が長く、太いです。
ブラックチェリートマト(Black Cherry Tomato)の栽培
海外でも人気のトマトの1つで、もはや、カラーミニトマトの詰め合わせには定番の品種になっています。
赤、黄色、オレンジ、緑、黒というカラーバリエーションは大変きれいです。
とくにこのトマトは味が変わっていて食べると確実に他のミニトマトとは違う味がします。スパイシーなどといいますが、なんとも言えない味です。
育て方は大変着果性がよく、育てやすいです。
あまり、固定種のミニトマトを育てていないので一概に着果性がいいのかわるいのか、言えないのですが、以前、国産の固定種のシュガーランプを育てた時は、条件が悪いのか、本当に着果しなくて苦労しました。それに比べれば、放任栽培でもある程度の段になるまでは着果し続けます。そういう点で、国産F1品種のミニトマトと同じような感覚で育てられるという意味で大変、気に入っています。
また、耐病性もあるということが海外のサイトには書いてありました。耐暑性もあり、低温にも強いという情報もあります。確かに、春先の成長は一番速く、もっとも大きく速く成長した品種でした。
樹勢が強いというのは、いまいち曖昧な表現で一概に茎がよく伸びるから強いといっていいのか、最近では疑問になってきました。
やはり大玉トマトは茎が太くなりがちで、ミニトマトは細くなりがちです。また、花の数もミニトマトは多く、大玉トマトは5個以下が多いです。
ですので、品種が分からずとも、花が咲いているところをみれば大玉か、ミニトマトかわかります。
このトマトは低温時から、よく育つので、とても長く育ちます。茎は細いです。ひょろひょろと茂るという感じです。葉は小さめで薄い葉が多いです。これが樹勢が強いといえるのか?少し不明です。
多少、暑いと葉の一部が枯れるということがありましたが、育てやすいです。たしかに少し、か細い感じの茎葉かもしれません。
花芽の枝が大変長く伸びていきます。花芽だけをみるともっと巨大なトマトがなりそうな感じです。また、その長さゆえ人がぶつかって折れる事も多いです。1果房あたりの実の数がすくないですので、枝数を増やして栽培するほうが無難だと思います。いくら栄養を与えても花数はあまり増えませんでした。
以前、完全にわき芽を放任していましたが、人の背丈くらいまでは着果しました。
ほかの年には5本仕立てにしましたが、風で折れたりして、スカスカになってしまいました。もちろん、折れたせいもあるのですが、実が肥大できないほど草勢が落ちてしまいました。
着果不良ではないのですが、トマトの樹の生長スピードに花の開花が追いついてしまい、完全に樹勢がない状態となってしまいました。樹の頂点まで開花していたら、樹の勢いがないです。頂点から数段下の花が開花していれば、樹勢があるといえます。
これは、巻き返せませんでした。わき芽をほって置けば、樹勢は相当強くなったはずです。樹勢は強いと思っていたのですが、弱いということなのかもしれません。背丈は伸びるのですが。。
こういうことを経験すると、このトマトは放任栽培のほうがいいのではないかと思ったりもしました。
あと、1果房あたりの実の数が国産F1のように伸びません。最大でも10個程度ですので、枝数を増やした方がいいと思います。
食感は皮がうすく、弾力があり、これまでに食べたことがないほど、いい食感です。また、味はスパイシーな味がします。こういう表現は変なのですが、そういう以外にあまり方法がありません。
黒トマトの黒は緑が残っていて黒っぽいのだと思うのですが、その緑の成分の渋みのようなものが影響しているのかもしれません。
また、雨が降った後は裂果が多発しました。
厚さの薄い切れ込みの深い、細やかな感じの葉が特徴です。
茎も太くはなりません。
そのかわり、背丈はどんどん伸びます。支柱のてっぺんからだいぶ伸びきってしまいました。
この形が揃っていて綺麗なところがブラックチェリートマトの特徴です。
右側の写真は、1果房に多くついた例です。
あまり、実の数は多くありません。
いたるところで、実がなっています。
雨が降ると、ほとんどの実が割れてしまいます。
これがまた難しいところです。
暑さにも弱く、真夏の乾燥期には、葉から徐々に枯れていきます。
まだ、部分的には緑なのですが、見事に先端から枯れていきます。
暑さがやわらぎ、雨がふるようになると、また復活します。
これは、真夏を乗りきれなかった株です。
もう、茎以外に緑は残っていません。
このあと、さらに晴天が続き、完全に枯れてしまいました。
ブラックチェリートマトの特徴
写真で見るように、見た目から本当にパーフェクトの黒トマトです。色、形、味、成長、完璧です。
花落が少なく、実付きがいいので、本当に簡単に栽培できてしまいます。固定種でもミニトマトならこれくらいなのかもしれません。国内F1品種のように、1果房に40個−100個の実がなるようなものとは違いますので、収穫量はF1品種に比べて減ります。
綺麗です。形、色、つや。
断面は緑から黒色です。
ゼリー室が緑であるだけですと、普通のトマトでもあるのですが、黒く見えるということは、果肉部分も緑が残っているのでしょう。
見たとおり、水分があふれるほどに多いです。雨が降ると実が割れるわけです。
高糖度トマトを作るやり方はどうなのでしょうか?しかし、葉が枯れることが多いようで根が弱いような気もします。
しかし、水分だけは良く吸う、水分の割合が多いからのように思えます。
ミニトマトで高糖度栽培してもあまりメリットがないかもしれません。
一番大きいもので18gでした。
大きいものは、中玉トマトくらいの大きさになります。形は均一です。
ブラックチェリートマトの味
食べると思わず、ゼリーが口から飛び出してしまいます。それくらい、水分が多いです。
これは1つの特徴でかなりの確率で初めて食べたときには、噴出してしまうようです。
最大の特徴である味は、スパイシーというか、食べたときになんとなく、今まで感じたことの無い味がします。これが燻製というか、そのようなものに通じる味がします。本当にかすかなので、トマトの味に変わりはありません。
とにかく、水分が多いので、水を飲むようにするっと食べれてしまいます。果肉は薄く、本当にやわらかく感じると思います。普通の販売されているミニトマトとになれていると、新鮮なやわらかさだと思います。
プラム型トマトが最高と思っていたこともありましたが、プラム型トマトと言われている、グレープトマトという分類のトマトは国産F1でもベストセラーとなっていますが、皮、果肉が硬いのが辛いと感じていました。たしかにたくさん食べると辛いです。
また、意外とすっぱさやアクのような感じもあるようで、既存の品種に飽きた場合には、このブラックチェリートマトの癖のない味、やわらかい果肉を味わってみてはいかがでしょうか?
もはや、これはミニトマトの中のベスト品種の1つだと思います。どうしてもこればかり選んでしまいます。とても柔らかくて噛まずに潰れ、甘い、フルーツのようなフレッシュ感がありとても美味しいです。
柔らかく裂果が多いゆえ、商品にするのは大変なのでは?と思います。