トマト冬の育て方(トマトの冬栽培) - トマトで儲ける方法
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トマト冬の育て方(トマトの冬栽培) - トマトで儲ける方法
冬にトマトを食べたい
これはおそらく、多くの人の願望でしょう。いや、トマトがすきな人なら冬場にとれたらいいのになととても思うはずです。
種から育てると、半年くらいかかるか、それ以上の間栽培していますが、実際に食べられるのは、7〜10月です。
こんな短い間しか食べられないと、冬場にどうしてもと思ってしまいます。
冬に屋外で普通に育つトマトがあれば儲ける方法になるのではないか??
冬場はビニールハウスで栽培したトマトが出回っていると思いますが、そうでなくとも、そもそも、ハウス栽培が多いトマトです。理由は様々ですが、水耕栽培で育てやすい、連作障害もキにせずにできるなどという利点があります。露地栽培は病気や風雨のリスクも上がりますので、そもそも、日本のほとんどの地域は冬場雪が積もったりします。
あまりに雪が積もる場所では、あのようなビニールでは支えられません。家が潰れてしまうほどの雪が降る地域があって、命がけで雪かきをするような国土なのですから、当然、温暖な地域という前提になります。それでも、トマトは育つためには、厳寒期にはやはり寒いようで、温めてやる必要が出てくることもあります。
より、低温で育てば、それは最高に省エネになり、つまり経費削減で儲けにつながることになります。それが儲かるトマトかもしれません。日照条件などは品種改良で色々とやっているようですが、冬のトマトも美味しいとか、冬でも夏でもミニトマトは同じだよ。とか、色々あります。
しかし、それがなんの加温もせずに一年中育ったら???
儲かるトマト栽培ができるか?美味しいトマトが育ったら??
それは、誰にも教えなければ儲かるかもしれません。
高付加価値のかたまりといってもいいものですから、みんながそれをやったら、儲かりません。
冬にトマトを育てる方法
どうすれば、冬にトマトが食べられるか?それは冬にトマトを栽培することです。
育てる品種選定
トマト・タンブリング・トム・レッド Tomato Tumbling Tom Redです。
イギリス産の固定種で、背丈が伸びないため、ハンギングバスケットで育てることができます。結構な収穫量があります。
収穫期は8月〜10月とあります。
イギリスの種メーカーの季節は日本に直すと、1ヶ月早く収穫できて、1ヶ月遅くまで収穫できると読みかえることができるそうです。気候が違います。
すると、7月〜11月となります。現状、ミニトマトは平野部で10月が限界かと思っています。そのため、これは低温に強いのでは?と思いました。
成長には15度を必要とするとのこと、発芽は15度〜20度を保てとあります。これは?知っているトマトより、10度〜5度は低い温度です。
(平均気温)
ロンドン 10月最高気温13度、最低気温8度
ロンドン 11月最高気温9度、最低気温5度
東京 10月最高気温20度、最低気温13度
東京 11月最高気温15度、最低気温8度
東京 12月最高気温10度、最低気温3度
東京 1月最高気温7度、最低気温1度
これはたしかに、東京の11月はロンドン10月よりも暖かい!イギリスは寒いのですね。東京が暑いのかもしれません。
まず、これで11月は問題ないようです。成長に15度の気温が必要ということですから、東京でも12月や11月の後半もきびしいわけです。
せめて、昼間15度以上にあげてやらないと成長しないことになります。
ここは、地這トマトの特性がフルに発揮され、黒マルチを敷いてしまうということでかなりの温度を確保できます。黒マルチはトマト栽培でなくとも多用されていますが、黒は熱くなります。冬でも太陽光でとても暑いです。
このことから昼間なら12月でも容易に地際が15度を超えることが期待できそうです。
また、ビニールトンネルをかぶせると、夜の夜温は外気温と同じくらい下がりますが、昼間はサウナ状態で蒸し暑いです。黒マルチと合わせると、冬でも20度〜30度近い気温になることがあります。もちろん、昼間の話で夜は下がります。
12月ですと、夜は3度まで下がるようです。大晦日の頃でしょうか?
昼間はいいとして、夜温で枯れたらどうしようもありません。
普通のトマトでも5度になっても枯れることはありません。ただ、苗の時ですが。
こう考えると、1月は12月に着果したものが熟するということになるかと思います。なんだかいけそうな気がしてきました。
ところが、問題です!
受粉させるための虫がいません。これはハウスでは問題になります。マルハナバチを入れて受粉させる光景がよくあります。トマトーンはミニトマトに使ってはいけません。
しかし、ハウスと違って風がふくと、トンネルの中は通気口もあり隙間風も入りますので、トマトの花が揺れて自然受粉して実がなりそうです。
そうですね。大きなハウスは内部の方では風が入らず、トマトも揺れないのでしょう。そうすると受粉が大変もんだいになるわけです。
真冬は無理ですが、いけそうなきがしてきました。
トマトの冬栽培のスケジュール
種まき:7月中
育苗(本葉5枚):7月下
植え付け:8月中
第一果房開花:9月上
収穫時期:10月上〜1月中
10月に露地トマトが取れなくなる事を考えると、10月上旬から収穫をしたいです。
ミニトマトは開花後30日から収穫の目安です。
冬トマトの成長の様子
種は普通のトマトの種と似たような感じです。
セルトレイに播種して窓際に置くと、この時期にはすぐ発芽してきます。
季節が真夏のため、育苗は簡単にできます。
ちょうど、乾燥してよく根が張っています。
春先に作るとこう上手くいかないことが多いです。
元肥を入れて、よく耕してマルチをはります。
マルチを貼る前に水をたっぷり与えておいたほうがいいかもしれません。
穴をあけて植え付けます。
再度、水をやります。
しかし、真夏とは凄まじい暑さです。
枯れてしまうものが出ました。
無事に活着して成長しています。
さすがに、ハンギングトマトのため、小さい草姿となっています。
葉も細く小さく、肥料切れかと思うほどですが、しっかりと開花しています。
このトマトの高さは30cmに満たないくらいです。
ようやく葉が大きくなりました。
他の大きなトマトと比べると、この時期の大きさとしては5分の1くらいでしょうか。
茎はある程度、太くなっています。
栽培した結果
寒さに強いと思っていたタンブリングトムトマトを栽培したのですが、冬に強いかと思いきや冬になる前にあっけなく枯れてしまいました。
植えた時期が悪かったのか、その他の条件が悪かったのかわかりませんが、特に寒さに対して強いという感じではありませんでした。これは寒い地方で作られているので、寒さに強いはずだという思いがあったので少し残念でした。
しかし、驚いたのはそれ以外の普通のトマトの方が寒さに強かったということがあります。夏が終わり秋になり、だんだんと気温が下がっていく日々の中で、寒さに弱いトマトから順番に枯れて行きます。
単純に寒さに強いかどうかということだけではなく、成長した日数による、古い株であれば弱くなっているかもしれません。また、新しい若い株は多少の寒さでも耐え抜けるということもあるのかもしれません。
似たような条件の中で、やはり最後まで残っているトマトの品種といち早く枯れてしまうものには明らかに大きな差がありました。
今回使ったイギリスの品種が、イギリスが寒いということで試してみたのですが、実はもっともっと寒いシベリアで育つトマトもあるようです。シベリアは一年中冬というイメージがありますが、夏場の間だけはかなり高温になる、とても不思議な場所です。もちろん、夏の間しか成長することができませんが、やはり寒さに強い傾向があるようです。
また、普通の温帯地域で作られているトマトでも、日本のトマトの品種でも寒さにとても強いものがあります。
これらの寒くなっても彼ないような品種は非常にびっくりするぐらい遅くまで、枯れずに青々としています。 12月の終りから1月の初旬くらいまで、枯れずに残っているというトマトがありました。
ただこの場合、成長は見込めませんし、トマトが赤くなるということもありませんので、これで露地栽培でトマトを育てようというのは難しいと思います。
しかし、タンブリングトムを使ってトンネル栽培をしても、秋から冬になる前に早々と枯れてしまいました。
このトマトを使って冬場にトマトを栽培するのは難しいのかもしれません。コンパクトな大きさはとても便利で都合が良いのですが、どうしても背が高くならないということで、それだけ草の勢いも弱いため成長力が少し弱くなる傾向あるようです。
発芽してからすぐも、いかにもひょろひょろとして大変弱々しい印象のトマトでした。成長してからも通常の背丈が高くなるトマトのように茎が太くなってくると言うこともなく、細いまま小さくまとまっていました。
まだいまひとつ、この種のトマトのうまい育て方かわかりませんので、また再チャレンジしてみます。
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