ブラックシーマントマトの育て方(Black Seaman Tomato)
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ブラックシーマントマトの育て方(Black Seaman Tomato)
ブラックシーマントマトの情報
*1つの栽培事例です。間違っていることもありますので、予めご了承ください。
名称:Black Seaman Tomato
原産国:
固定種/F1種:固定種
葉の形:ポテトリーフ
つる性/這い性:つる性
背丈:1.2m
1果房あたりの個数:3個〜6個(花がたくさん咲いてもいくつかしか肥大しませんでした。)
1果の重さ:〜200g
病気、障害の発生:病気はかかりませんでした。
熟期:早生
低温伸長性:良い
過繁茂による花落ち:過繁茂ではありませんが、実がなりすぎてそこからうえに栄養がいかなくなり、花落しました。
ブラックシーマントマトの栽培
黒系大玉トマトの中でおそらく一番に近いくらい熟期が早く、収穫が早いところがあります。それがブラックシーマントマトです。
確かに他に同時に育てたトマトと比べて、かなり早いです。気温の低い時期からの成長度合いもいいです。
ポテトリーフで初期から成長しやすいです。
花が落ちるが対処ができない。
これはこのトマトを育てているとよくなりがちなのかもしれませんが、1段目の花がたくさん咲いて、たくさん実がなって大きくなるのはいいのですが、その上へ栄養がいかなくなり、花が落ちるようでした。
一度目は、わき芽を取らなすぎて枝数が増えてすぎてしまい、過繁茂になり、生殖成長(開花から着果)よりも栄養生長が優位になりすぎたような感じかと思ったのですが、今年はわき芽を2〜3本のこして、3本仕立てでしっかりとやろうと思い仕立てました。
しかし、一段目の主枝の花が30個程度ついて、品種を間違えたかと思いましたが、なんとブラックシーマンで、大玉が着果しました。もちろん、ほとんどが肥大せずに栄養が届くものだけおおきくなりましたが、6個くらい着果しました。大玉サイズから中玉サイズで
1果房あたりの総重量としては、ホーム桃太郎の1.5倍という感じでした。
30個くらいの花が咲いて、肥大したのは6個。
普通よりもだいぶ重たい1段目となりました。
F1品種ではこういうことは少ないのでしょう、固定種ならではのことです。
しかし、そのあと、2段目、3段目と花が飛びました。落ちてしまいました。
どうにか、4段目から回復を図ろうとしました。しかし、この2,3段目の開花時期には手を抜かずにわき芽をとっています。
ですので、一応、過繁茂にはなっていません。それなのに実が付かない!見た感じからして、どう考えても一段目の実が栄養をとりすぎている。としかおもえません。
でも、1段目で2段、3段目の実も収穫できると考えるといいかもしれません。4段目は回復気味で花が大きいですのでおそらく大丈夫でしょう。
収穫時期が早くなるので1段目でたくさんとれればそれはそれでいいのですが、それでも、やはり、ホーム桃太郎などの日本のF1品種と比較すると、全ての段にあれだけの重量をならしても、栄養がとぎれずに花が飛ばない、これはすごいことだなと思います。
いつも、海外の大玉トマト品種を育てていると、ほんとうに2,3段実が付かないことがよくあります。それでだいぶ悔しい思いをしたのですが、わき芽がいけないんだとおもっていましたが、そうでもないのかと個人的には思っています。本当はわかりません。
ただ、1本仕立てにした時でも花は落ちます。なんというか、1段目が強烈すぎるのでしょうか。ですので、海外の大玉トマトは3本仕立てにしています。どれか1段でもうまくいけばいいかなという感じです。予備として3本枝があると、どれかに実がなり、助かるという感じです。
これは、若苗定植なのでそれが原因の1つでもあります。早く植えるので、1段目の開花までに苗が大きくなり、花芽が増えすぎるようです。しかし、今回のように大玉の1段目に30個以上の花というのは、あまりないです。ブラックシーマントマトでも、これほど花芽が増えないこともありました。
しかし、品種によります。ある品種はとても実付きがよく、こういう心配はいりません。3本仕立てにすると、3本の枝に2,3個づつ実がしっかりと着果していたりします。そういう品種は1段目でも、花の数は4個くらいです。
つまり、品種により、樹勢の強さによって摘果せよということなのでしょうか。しかし、1段目がたくさんとれるのもいいです。早く食べれるわけですから。
ブラックシーマントマトの特徴
収穫しました。たくさんなるとだめです。どうやら、実同士が接触していると、風で揺れてぶつかり、つぶれてしまうものがありました。
標準的な形と大きさです。
大きいです。
綺麗な形です。色が濃いです。
これらは完熟手前なので、もう少し黒くなります。
尻側は普通のトマトとあまり変わりません。
大きいと変形していきます。
中心部分が赤いのが外からでも分かります。
227gです。
291gでした。最大サイズです。
輪切りにしました。中身から赤くなります。
普通、芯の部分が白く残りがちですが、芯が真っ赤になります。
ほんとうにほかに無いくらい赤いです。
このトマトは皮付近、へたの近くが甘いです。
そして、ゼリー部分はほのかな、わずかな柔らかい酸味があります。
そのため、乱切りがベストな食べ方ではないでしょうか?
この時は完熟より一歩手前という感じでしたので、もう少し色が濃くなります。
ブラックシーマントマトの味
やわらかいです。もさっとしない。甘い、完熟前だと酸味がほのかに残ります。といってもアイコの方がすっぱいと感じるくらいのものです。
皮付近やへた付近が甘かったです。ゼリー質はさわやかな酸味があり、2つの味を楽しめました。糖度が高いわけではないのですが、なぜか、甘くおいしく食べやすい。生食に適したトマトだと思います。
黒トマトにあるようなクセのような味や香り?はありませんでした。刻むとバイカラーのトマトと同じになってしまいそうです。