トマトの若苗定植 - 小さくても生育は旺盛
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トマトの若苗定植 - 小さくても生育は旺盛
トマトの若苗定植、幼苗定植とは
トマトの苗は普通、7葉展開して花芽が出てきてから定植します。それを本葉が2、3〜5枚の時に地面に定植してしまうことを若苗定植、幼苗定植といっています。
普通に考えるとよくないことが多いのですが、その代わりに良いこともあるようです。トマトの特徴を理解していれば、これを上手く利用して得をすることもできるかもしれません。
トマトの若苗定植のメリット
トマトの若苗定植の凄さ
トマトの若苗定植、トマトの幼苗定植は何がすごい?これは、やってみると分かりますが、本葉3,4枚の小さい5cmくらいの苗を地面に植えてしまうことです。
十分に気温が上がっていないと無理なので、結局、大きい苗を植えたほうが得だろう?という話もありますが、その利点とういのがあります。
それは、特に肥料を与えていなくても非常に巨大になる。これは基肥の量を減らせるということでだいぶ、お得になります。これは、栽培時期を天候にあまり左右されず、なおかつ、肥料代にも気をつかう、生産者向きのやり方かもしれません。
自分も家庭菜園でこれをやってなにがいいのかよくわかりませんが、とにかく、樹勢がすごい!すごすぎるということしかいえません。その強烈な勢いのあまり、感動さえ覚えます。面白いのが家庭菜園の魅力であればやってみるといいかもしれません。
特に種から育てるような場合にはいいと思います。また、ほかの野菜でも同様で樹勢がものすごくなります。肥料も少なくて済みます。
1つトマトの場合の問題は、とくに大玉トマトの場合ですが、樹勢が激しいと、花が落ちます。これは大変です。実がならないトマトの木です。観葉植物のようになってしまいます。
これでは、ほんとうにむなしいだけですので、回避する方法がありますので、対策を取ります。樹勢が強すぎると花が、蕾が黄色くなって落ちたりします。こうなる前に、少し、わき芽をとったり、主枝を摘心するなど勢いを落としてやることをやる必要があります。
何もせずにほっておくと、ミニトマトはいいですが、大玉トマトは3段目あたりから花落ちして実がならなくなることが多いです。状況を見て、3本仕立てにするのであれば、根元から2本くらいのわき芽は伸ばして、それ以外のわき芽はつんでいきます。
これだけでも樹勢を抑えるのには効果があるのですが、これでもだめそうなら、1段目の花芽を確認後、その上部分で主枝を摘心します。わき芽から伸びてきた枝を利用するのですが、当然、花芽が付くのが遅くなります。1段目を伸ばし続けたほうが早く花芽を増やすことができたはずです。
こうならないためには、早めの不要なわき芽取りを実施するべきです。
また、遅くなってしまってダメそうな場合は、さらに葉をちぎるという手段があります。葉を1枚の半分カットします。2枚、3枚とカットして勢いが収まらないか様子を見ていきます。1枚まるごととっても問題はありません。
これはウリ科の野菜などでは、若苗定植がいい点が多いのでよく行われています。トマトの若苗定植、トマトの幼苗定植がはたして本当にいいのかは、条件次第です。
おそらく、利用シーンとしては、苗を種から育てているけど、植え付け時期なのに、まだ小さい、花芽が無い!ということはよくある話です。こういうときに、花が咲くまで育苗せずに、この方法で定植できるようになるというのがいいところかと思います。